2010年5月2日日曜日

おもしろミラクルな不思議石のお宝館☆益富地学館

毎年、4月に大阪天満橋で開催される日本最大級のミネラルショー、
「石ふしぎ大発見展」(4/24~26)
1ヶ月くらい前から楽しみにしてたのだけど、急な出張が入って、泣く泣く断念。。。
悔し紛れに、ミネラルショーの主催者であり、おもしろ鉱物を多数秘蔵する「(財)益富地学館」
別名『石ふしぎ博物館(自称)』へ、見学に行ってきました。
敬愛するブロガー、メレ山メレ子さんのブログ「メレンゲが腐るほど恋したい」でも、
レポが載ってたので、前々から気になっていたのよねー。
益富地学館
京都御所のすぐ近所にひっそりとあります。
近くには、とろけるシュークリームで有名なケーキ屋さんや、
京野菜のジャムで有名な八百屋カフェもあったりして、
なにげに隠れ観光スポット。

さりげなく玄武岩製を主張。

さすが、鉱物を活用できそうな部分には手抜きがないわ。


¥200というたいへんリーズナブルな
入場料を払って、館内に入ると、
さっそく採石グッズいろいろ。
石について談義を交わす、研究員ぽい人々。
なんだか、不思議に懐かしいような
この雰囲気・・・
これは、そう、
大人のオタクのかほりがするわ。




お目当ての石コレクションは、3階展示室です。
一般公開が行われる土日には、益富地学会会員の方が常駐していて、
持ち込んだ石の鑑定(有料)もしてもらえるようです。
私が訪れた際にも、小学生の男の子が
自分で堀り集めてきた石コレクションを見てもらってて、
 会員A「うーん、これはケイ石の仲間だね。」
 小学生「えー!? 絶対トパーズだと思ったのに!」
 会員A「見分け方があるんだよ、云々。。。」
などと、ひそやかに、しかし熱く盛り上がってました。
てゆーか、小学生でその鉱物に対する熱意はなんなんだ!?

正方形な黄鉄鉱
3階展示室で、真っ先に目に入ってきたのが「黄鉄鉱」
これ、何も加工していない掘り出したそのままだと・・・うそぉ!?
黄鉄鉱の塊
でかいやつになると、これ。
天然モノなんて言葉からはかけ離れた、現代アートとしか思えない。

黄鉄鉱の原石
親御さんは、こいつらしい。なるほどー。
水晶 水晶
透明度と屈折率の高い、良質な「水晶」
そろそろ負け組人生に片足突っ込みつつある私は、
ダイヤモンドなんてぜいたく言わないから、せめて誰かこれをください!
ダイヤだって言い張って身につけとくから!!
繊細なカミナリ石 とろけるような瑪瑙
スイカのような断面の「貴電気石」 同心円が幾何学的に美しい「孔雀石」
観念を超越するような、美しい石たち。
サヌカイト(讃岐岩)
「カンカン石」只の石にしか見えないけど、叩いてみると、
カンカン、というより、キンコン、みたいな、なかなかきれいな音がしました。
ウレキサイト
小学生の時に初めて出会って、
それからずっと欲しいなー、と思ってる「テレビ石」
写真ではわかりにくいけど、
石の底面に接してる絵が、
表面にテレビ画面のように映ってます。
不思議ー。
テレビ石の解説書によると、
人間の視力では透明にしか見えないけど、
光ファイバーと同じく繊維が撚り合わさってる、
という仕組みらしい。
大自然の奇跡☆


オケン石
欲しい石その2、「オケン石」
石のくせに、なんでこんなふかふかなの!?
(いやたぶん実際触ったら、
 そんなふわふわではないだろうけど)
そして横に
子アザラシの写真を置いておくなんて、
憎すぎるディスプレイ!!

面白いディスプレイといえば、こちらも。


へー。







って・・・

おちょくってんのか。

岩塩のランプ
味見したの?
ねえ、なめたの?
なめてもいいの?










まさに薔薇の化石!「砂漠のバラ」
なんか、『アラビアのロレンス』みたいで、かっこいい☆(アホすぎるコメント)
菫青石
花つながりで、桜の化石のような「桜石」ピンクですごくかわいいの。
京都の亀岡でしか採れない珍しい石だそう。

恐竜の卵の化石(のような「硫化鉄ノジュール」

小学生とかにわかりやすい鉱物世界の人気者といえば、恐竜の化石
(しかし、おもにウン○しかなかった)
腕足類、コケ虫、紡錘虫、海ユリの茎、三葉虫の尾などなど
何がなんだかわからないほどいろんなものの化石コラボ。
まるでぷよぷよ・・・ 薩摩がらっぱ?

益富先生が集めてきたとおぼしき、世界各地の鉱物素材のお土産品コレクションまで。
鉱物好きもここに極まれり。

生きた化石カブトガニもいました。       裏っかわ、かぱー!


彼こそが、益富大先生!
しかし、先生より
むしろ後ろの奇岩に視線が
吸い寄せられるようになったらば、
これであなたも石マニア☆

ここに紹介したのは、ごく一部。
質・量ともに想像を絶する品揃えだったので、
1回来たくらいじゃあ、
とても脳キャパがおっつかない!
ここは、本当に石が大好きで、
思うさま好きなように、自分が楽しいように、
惜しげもなく、面白おかしくコレクションされてて、
その嬉しげな空気がものすごい伝わってきて、
石に大して興味や知識がなくても、
とっても楽しめます。
特にオタクっ気のある人には、
対象は違えど、同じマニアとしての情熱を
くすぐられそうな気がする!
10月にまた、京都で大きなミネラルショーがあるので
その前にまた自前学習にいってみよ。