最近、新潮文庫のよしもとばななさんのエッセイを読み続けてます。
よしもとばなな公式サイトの
「日記」と「Q&A」をまとめて文庫化したもので、
シリーズで9巻ほど出ているのかな?(もっとあるかも)
日記風エッセイ(エッセイ風日記?)で、
よしもとばななさんの日々のつれづれというか、おぼえがきのような内容。
なので、知らない人やお店の名前がなんの説明もなくどんどん出てきたり。
はじめは、なっつって誰?ヒロチンコって誰?ここぺりって何?だった。
でも、さすがの文章力で、さらさらと読みやすい。
はまる、てほど濃くはないし、
続きが気になるようなストーリー展開も何もないけど、
文章を追っていくのが気持ち良くて、
続けざまに買って、まさに読み続けている状態。
このブログにも、かなり影響出てきてるな。
よしもとばななさんの感性とか思考とか経験とか信仰(?)とかは、
私の持っているものとは、もうまったくぜんぜん違いすぎて、すごい。
例えば、林真理子さんも、よしもとばななさんとは違った意味で、
私とはぜんぜん違う。
でも、私にとって林真理子さんが異国人なら、よしもとさんは宇宙人だ。
江國香織さんの書いたものを読むと、心洗われ清清しい気持ちになるし、
林真理子さんの書いたものを読むと、スノッブできらびやかな世界に浸れる。
でも、よしもとばななさんの書いたものは、
価値観が違いすぎて、ストーリーにも登場人物の心情にもついていけない。
べつにこれは、私が悪いわけでもよしもとばななさんが悪いわけでもないと思う。
違うものは、ただ違うだけだから。
たぶん、実際に会ったとしても、お友達にはなれないでしょう。
たぶん、私はよしもとばななさんには好かれないでしょう。
たぶん、私もよしもとばななさん本人のことはあまり好きになれないでしょう。
おおらかそうに見えて、すっごく気難しそうな感じがするし。。。
でも、まあ、一生会えることなんてないだろうし、
直接会うことがなくたって、
こうしてよしもとばななさんが心をこめて書いた面白い小説やエッセイを、
私は読むことができる。
本って、いいものだわ。
あと、この文庫本は、表紙絵や挿絵がすごくかわいい。
一番のお気に入りは、9巻
「ついてない日々の面白み」百田千峰さんという人が手がけているけど、
いつか私もこの人に装丁をしてもらって本を作りたいなー。