先日、私の習ってる華道教室&もいっこの教室と合同の華道展がありました。
私の作品は、先生の指定により、
「お玄猪(げんちょ)」という花器に白菊を一種生け↓
「正花正風体」は、池坊では一番はじめに習う、最も基本的なかたち。
バレエでいう足の位置、シンクロナイズドスイミングでいうバレーレッグ、
ピアノでいうバイエルみたいなもんでしょうか。
菊が矯めのきかない花材であることをのぞけば、簡単にできてしまうもの。
あれ?でも、なんか手前の花傾いてない?
へたくそ?
ちがいます~。これ、かなり苦労してるんです~;;
何が難しかったかって・・・これ剣山使ってないんです。
「配(くばり)」といって、二股になった木の枝を花器にはめ込んで、
その間に花材を差し込んでいくという手法。
現在でこそごく基本的な花道具である剣山て、
何百年もの歴史を持つ華道の世界の中では意外と新しいもので、
ほんとに何十年か前までは、この「配」こそが一般的だったそうです。
もうね、ぜんぜん立たない・・・
いつもだったら一本花を生けてみては、
長さとか振り具合とかをためつすがめつするんだけど、
まったくそれどころじゃない。
左手で倒れないように支えつつ、右手でどんどん差していって、
ぜんぶ入ったら止め木で固定して、まとめて調整、みたいな。
いくら固定しても、ピサの斜塔よろしくじりじりと傾いてくるし、
華道展ある間、ず~っと手で支えとくしかないのか・・・?
最後は先生がなんとかしてくれたけど。
いや、ほんと、剣山てまじ便利。考えた人、天才。
「玄猪」に菊の一種生というのは、とても格式あるものらしい。
しかし、私の作品は苦労を重ねたわりに、かなり地味なので、
他の人の作品もいろいろ載せときます。(無許可で)
カラフルで楽しげなので、ご覧あれ。
同期の友人、ゆばちゃん(左)とじゅんちゃん(右)の作品。
ゆばちゃんのは、私と同じ、「玄猪」に正風体。
ただし、木瓜(ぼけ)と小菊の二種生。こっちのがぜんぜんかわいい~。
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